テーブルクロスの歴史

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テーブルクロスは昔、貴族が固いパンを食べる為に、パンの下に敷いてお皿代わりにしていたものです。

家紋入りの純白のものは特権でもあり、シンボルでもあったことから、13世紀頃のヨーロッパでは、純白のテーブルクロスを貴族以外の者が使用することは禁じられていました。また、その時代はテーブルクロスで口や手を拭いたりして、今とは違う使われ方をしていました。今でもイギリスやフランスではフォーマルな晩餐会や結婚披露宴などの場では、白のテーブルクロスを用いるのが伝統となって受け継がれています。

テーブルクロスがいつ頃誕生したのか明確には分かりませんが、ヨーロッパで使われたのが始めで、8世紀頃には既に使用されていたようです。西洋料理ではフォークを使いますが、フォークが使用される以前は手で掴んで料理を食べていたと記録されており、「食べて汚れた手をテーブルクロスでぬぐう」習慣だったようです。

当時はまだテーブルと言えるようなものはなく、台の上に大きな板を乗せたものにテーブルクロスを掛けてテーブル代わりにしていたようです。13世紀頃になると、貴族の間で使用される高級なものとして扱われ、家紋等をテーブルクロスに施すなど貴重品とされました。

現在では、ヨーロッパだけでなく日本でも広く使用され、素材や色柄も多種多様化しています。また、食事のためだけでなく、部屋のインテリアのひとつとしてコーディネートを楽しむものとされ、重要な役割を担っています。

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