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ハンカチーフギャラリー 世界でただひとつのハンカチ専門のネットショップ
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作品タイトル

『駅馬車』と並んで名作の誉れ高いジョン・フォード監督の西部劇、『荒野の決闘』。題名だけを聞くとなんだか活劇のようですが、実はそうではありません。原題は、主題歌を聞けば誰でも頷く、あの『MY DARLING CLEMENTINE(いとしのクレメンタイン)』 です。クレメンタインは、ヘンリー・フォンダ演じるワイアット・アープが一目ぼれしてしまう女性の名前ですから、これはラブストーリー絡みの西部劇なんですね。
お話は、西部史でも有名な、アープ兄弟とクラントン一家のOK牧場での対決に材を取ったものですが、このクライマックスの決闘シーンに、ハンカチーフが重要な小道具として登場します。
トゥームストンの町で保安官となったアープは、この町の賭博師ドク・ホリデーとしだいに友情を深めていきます。さていよいよクラントン一家との決闘となったときに、ドク・ホリデーが助太刀をしてくれるのですが、ドクは突如喀血し、その吐血をハンカチーフで押さえているうちに、ドクは敵に撃たれて死んでしまいます。
決闘が終わったあと、誰もいなくなった牧場の柵に、血に染まったハンカチーフだけがポツンと置き去りにされていたシーンは、西部の男の悲しみや哀愁を象徴した一コマとして、心に残る名場面となっていました。


作品タイトル
1974年の『オリエント急行殺人事件』に続き、英EMIが製作したアガサ・クリスティー原作(『ナイルに死す』)によるミステリー映画の第2弾です。ご存知ベルギー人の名探偵エルキュール・ポアロを『スパルカタス』のピーター・ユスチノフが演じ、当時大ヒットとなりました。
このポアロ探偵、体型は太っちょなのですが、なかなかのしゃれ者。黒のフォーマル・スーツにタイ調のプリントのハンカチをチラッと胸ポケットからのぞかせたりしています。『ナイル殺人事件』では、赤インクを塗ったハンカチを犯人がアリバイ工作に使うなど、ハンカチがどんでん返しの仕掛けにもなっていました。

作品タイトル
タイトルにずばりハンカチーフを取り上げた作品といえば、1977年公開の日本映画『幸福の黄色いハンカチ』が思い出されます。元々はピート・ハミルがNYポスト紙上に掲載した短いエピソードが原作で、これをもとにつくられたのがトニー・オーランド&ドーンの全米ナンバーワンヒット曲「幸福の黄色いリボン」です。
『幸福の黄色いハンカチ』は、同じ設定でリボンをハンカチーフに替えて翻案したものです。主人公は刑務所での6年の刑期を終え、妻のいる北海道へと帰還しようとしている男で、これを高倉健が演じています。
主人公は帰還に当たって、妻に「もしきみが再婚していたら、自分は黙ってどこかに去るだろう。だがもし今も自分を待ってくれているのだったら、家の前の物干し場に黄色いハンカチを出していて欲しい」と、手紙を書きます。
果たして家に着いて見ると、一枚どころか、無数の黄色いハンカチーフが青空にはためいるのを目にし、主人公は変わらぬ妻の愛を確認するというお話です。ここではハンカチーフは、日本的な別れの涙ではなく、溢れんばかりの喜びの道具として使われています。その場合、やはり色は、白ではなくて黄色がいちばん似合っているような気がしますね。

作品タイトル
『乱れ雲』は名匠成瀬巳喜男監督の遺作となった傑作メロドラマで、成瀬監督にしては珍しいカラー作品です。交通事故の被害者の妻(司葉子)と加害者(加山雄三)が、憎しみと愛情のはざまで揺れる姿を丹念に描い作品で、音楽を武満徹が担当しています。
この中で、ハンカチーフが面白い使われ方をしています。加山雄三扮する三島史郎は貿易会社に勤める実直な会社員。彼には、常務の娘である恋人(浜三枝)がいて、彼女には自分のアパートの鍵を渡しているという仲。その二人の関係が、三島が起こした死亡事故によって怪しくなってしまいます。
恋人はいつものように三島が帰宅する前に室内に入り、掃除と洗濯を終えています。その洗濯が、たまたまその日は洗面器で洗ったハンカチーフ一枚なのです。そして彼女は、洗ったハンカチーフを、窓ガラスにぴったり貼り付け乾かそうとします。こうするとアイロン掛けの手間が省けるわけですね。一種の生活の知恵です。この時のハンカチーフ一枚は、かつては親密であったけれども、今は薄くなっているという二人の関係を象徴しているわけです。
さてこの映画の中で、男性たちは押しなべて、スーツの胸ポケットにハンカチーフをきちんと納めています。今よりもずっとダンディなのです。色は白で一文字折りがほとんど。中には二山折りの人も見られます。映画の中にここから取り出したハンカチーフで首を拭う動作もあるので、この年代ではまだ胸ポケットは、実用を兼ねたハンカチーフの納め場所だったのでしょう。
そうした習慣がしだいに消えていったのは、どうやら70年代に入ってからのようです。見た目に美しいこうした習慣は、復活していって欲しいものですね。

作品タイトル

『父と暮らせば』の原作は、井上ひさしの同名戯曲で、舞台での初演は1994年です。広島で原爆を体験したある一人の娘と、幽霊になった父との被災3年後のお話です。
主人公の美津江(宮沢りえ)は、原爆でたった一人の肉親である父(原田芳雄)を失い、一人暮らしをしながら図書館に勤めています。そこへ原爆のことを調べている青年(浅野忠信)が現れ、二人は互いに好意を持つようになります。ですが美津江はどうしても青年の愛を受け入れようとはしません。
彼女は、父や学友を亡くし自分だけが生き残ったということに後ろめたさを感じており「うちは幸せになってはいけんのじゃ」と思っているのです。それを、父親が幽霊になって出てきて、娘が幸せになれるようにと、あれこれと世話をやくのです。
その中でハンカチーフが登場します。相手の青年にお土産として渡すようにと、父が「じゃこ味噌」を作って小さな壷に収めます。その時、娘にハンカチーフを出させてその壷を包むのです。「男ってのは、女のハンカチにごっつう弱いんじゃ」と父が言います。
美津江が差し出したハンカチーフは、肌色の地に小さな赤い花をあしらったものでした。そこに彼女の性格と思いが表現されています。
でもそのハンカチーフで包んだ「じゃこ味噌」は、青年に渡ることなく戻ってきてしまいます。彼女のためらいが、戻ってきたハンカチーフに暗示されているのでした。





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