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『駅馬車』と並んで名作の誉れ高いジョン・フォード監督の西部劇、『荒野の決闘』。題名だけを聞くとなんだか活劇のようですが、実はそうではありません。原題は、主題歌を聞けば誰でも頷く、あの『MY
DARLING CLEMENTINE(いとしのクレメンタイン)』 です。クレメンタインは、ヘンリー・フォンダ演じるワイアット・アープが一目ぼれしてしまう女性の名前ですから、これはラブストーリー絡みの西部劇なんですね。
お話は、西部史でも有名な、アープ兄弟とクラントン一家のOK牧場での対決に材を取ったものですが、このクライマックスの決闘シーンに、ハンカチーフが重要な小道具として登場します。
トゥームストンの町で保安官となったアープは、この町の賭博師ドク・ホリデーとしだいに友情を深めていきます。さていよいよクラントン一家との決闘となったときに、ドク・ホリデーが助太刀をしてくれるのですが、ドクは突如喀血し、その吐血をハンカチーフで押さえているうちに、ドクは敵に撃たれて死んでしまいます。
決闘が終わったあと、誰もいなくなった牧場の柵に、血に染まったハンカチーフだけがポツンと置き去りにされていたシーンは、西部の男の悲しみや哀愁を象徴した一コマとして、心に残る名場面となっていました。
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